そう聞かれて驚いた。
なんで先輩知ってるんだろう。
もしかして先輩もシマシマファン…?
「だ、大好きです!!
先輩も聴くんですか?シマシマ…」
「うん、俺もけっこう好きだよ。
歩斗がすげぇ好きだからさ、CD貸してもらって聴くようになって。
美優ちゃんのこと話したら、シマシマ好きだって教えてくれたから耳コピしてきた。
ちょっと弾いて見せよっか」
…なななな…なんですって!!!
なにそれ、ウソ!夢みたい!!
あたしのためにシマシマの曲を…
あたしに聞かせるために覚えてきてくれたの…!?
「はいっ!!ぜひお願いします!!」
アユ、ファインプレーだよ!!
なんだなんだ、文句言いながらもあたしのこと先輩に話してくれてんじゃん?
どうしよう、こんなシチュエーション…
すっごく憧れてたんだけど……



