ニコニコしながら“特濃いちごミルク”を受け取る。
このジュースはあたしのお気に入りで、ほぼ毎日飲んでるもの。
普通のいちごミルクよりいちごの味が濃くって、すっごくおいしい。
だけどなぜか学食の自販機にしか売ってない。
たまに売り切れちゃうの。
「よかったね、売り切れてなくて」
「うん、ラッキー♪」
「つうか指定すんじゃねー。
普通のいちご飲めよめんどくせぇ」
「なに、アユが負けたくせに~」
「うるせーよ(笑)いつも俺が勝ってんだろ」
こんな感じでアユとはいつも小テストでジュースを賭けたり、予習見せてもらったり、一緒に帰ったりとかしてる。
こう見えて実はすごく気が合って。
友達っていうのは男女関係ないんだなぁって最近思ってる。
アユはちょっと口悪いんだけど、本当はいい奴なの。
一年の時席が隣になってからずっと今でも仲がいい。
「あーいたいた、絵里。
またあれか?美優の先輩観察」