心臓が爆発するかと思った。 いや、した。 …こんな夢みたいなことってあるの…?? 憧れの今井先輩にデートに誘われる日が来るなんて…! ついに待ちに待った春が…… あたしはポカンと口を開けて、その場に固まる。 「出たよ、イマジュン必殺が…」 隣でハルカ先輩が微妙な顔をしていたのなんて気づくわけもなく、 浮かれすぎてこのまま空まで飛んでいっちゃいそうな勢いだった。