【完】いいかげん俺を好きになれよ


お姉さんは呆れたような顔をするとふぅ、とため息をついた。


そしてアユの顔を横からじっと覗き込むようにして尋ねる。



「…これは何?

気を利かせてあたしどっか行ったほうがいいわけ?

ねぇ歩斗」



うわぁ…


やばい、なんかあたしタイミング悪かったかな……



でもアユは、



「…悪い。

ちょっとコイツと二人きりにして。

どうしても話したいから」



さっきまでの生意気な態度とは違って急に真面目にお願いをする。


そしたらお姉さんはふっと軽く笑ってアユの肩を叩いた。



「…わかったわよ。

まぁいいや。仕方ないから消えてあげる。

そのかわり今度なんか奢りなさいよ」



そう口にすると手をヒラヒラさせて去っていった。



「えらそーに…」



ボソッと呟くアユ。