真由香はそう言うと可愛いピンクのカバー付きのスマホを取り出した。



「実は昨日の夜帰ったあと、彼氏からLINEがきたの。

元カノの物全部捨てたから。今俺が好きなのはお前だけだって。

それからまだ返事してないんだけど、そろそろ電話出てもいい頃だよね?

ほんとはそれ来た時点で許しちゃったんだけど、すぐ返事するのもシャクじゃない?」



…へっ!?



「……た、確かに…(笑)」



すごい…。なんだ。


だから元気だったのか。


ちゃんと真由香も愛されてるんじゃない(笑)


てか、それであえてしばらく電話に出ないところがさすが真由香って感じだ。


なんだかんだ尻に敷いてるのかも…(笑)



「うん!電話出てあげなよ。

そこまでしてくれたんだもん。それだけ真由香が大事なんだよ。

よかったじゃん、ちゃんと愛されてて。

あたしもなんかホッとしたよ」


「あはは!ありがと!

それを言うなら美優もね!

アッくんの電話シカトし続けてるでしょ?」



……げっ。


なんで知ってるんだろ…(笑)



「だからあたしが誤解を解きにきたのもあるんだからね!ちゃんと出て!

むしろ今から直接アッくんの家行ってもいいし!」


「う…うん」



真由香はさらにずんっ!と顔を近づけてくる。



「あ、あと一つ!念のため言っとくけど、あたしアッくんとはチュー以上のことはしてないからね!!

アッくんはああ見えて意外とピュアだから(笑)

そこんとこよろしく♡」


「えぇっ!?//」