すると真由香は優しい表情であたしの肩に手を置いた。



「…いいんだよ。

あたしだって美優の立場ならそう思うよ。元カノとか気になるのもすごいわかるし。

でもこれだけは勘違いしないで。

アッくんは本当に美優のことが大好きなんだよ。もう、羨ましいくらい。

あんなふうにマジになったりムキになるアッくんはあたし初めて見たもん。

だからちゃんと伝えてあげて。

たぶん一番勘違いして落ち込んでるのアッくんだから(笑)」



……え?



そう言われてふと疑問が浮かんだ。



「…勘違い??

アユが…?どうして?」


「だって昨日美優すごい綺麗な男の人と一緒にいたじゃない。

あの人だあれ?

美優はいきなり走って行っちゃったけどさ、あのあとその男の人がうちらに『うちのツレがどうも失礼いたしました』とか頭下げてきたんだよ。

そしたらアッくん『なんでまたアイツといんだよ。ツレってなんだよ』とか怒ってて。

すごい気になったんだけど……」



げっ………、