【完】いいかげん俺を好きになれよ


アユはチラチラとあたしの顔を確認するように見てきたけど、

やっぱり何を喋っていいかわかんない。



そうこうしてるうちに真由香の彼氏がやってきて、



「おーいマユ、行くぞ!」


「あっ、ユウくん♡はぁ〜い!

それじゃ美優たちまたね!また話そ!」



真由香はニコニコ手を振りながら帰っていった。

幸せそうな真由香。


それを見送るあたしとアユ。



「う…うん!バイバイ!!

またね!!」



慌てて笑顔で手を振り返したけど、最後まで放心状態からは抜け出せなかった。


見送りながら二人で沈黙して……



どうしよう…。



気まずい空気…


どちらからとも話しかけづらい。



だけどアユに真由香とのことを確かめたくても、正直聞くのが怖い…。


だからずっと黙ったまま真由香たちが見えなくなるまでぼーっと見ていた。


なんだろう…泣きたくなってくる…。



するとアユがそこでやっと声をかけてきた。



「美優……」



少し曇った声で気まずそうに。


だけど顔を見るのもためらってしまうほど、今のあたしは頭の中ぐちゃぐちゃだ。


だから振り返れなかった。



「おい美優、」