少し時間が経ってから土手にでていくと、もう人の流れはだいぶ落ち着いていた。
手を引かれて駅のほうまで一緒に歩く。
アユはあたしの家まで送ると言ってくれた。
アユは駅から電車だから、二度手間だし遠慮したんだけど、
「一人で帰ったら危ねえだろ!特にお前は」
って言われちゃって。
心配してくれてるんだと思ったら嬉しくなった。
「ありがとう。優しいね〜♡」
「…別に//
また物好き男に捕まるかもしんねーしな」
「も…物好きって!さっきのナンパ!?
しつれーじゃない!?
あたしをナンパするとか趣味悪いってこと!?」
「そう」
…っ、ひどい!
確かにあたしは言うほど可愛くないですけど!
……でもさぁ、
「だったらアユだって物好きじゃん!
あたし連れてる時点で趣味悪いよ!
ばーかばーか!…んっ、」
「うるせ、」
両側のほっぺをつかまれて喋れなくなる。
そしたらじっと顔を近づけられて
「……物好きは俺だけで十分なんだよ」



