最後の大きな花火がドカンと打ち上げられると、あたりが一気に静まり返った。
誰もいない茂みの中で、アユと二人きり。
「終わっちゃった…」
あたしがポツリとそう呟いたら、アユがこっちを向いてふふっとわらった。
目が合って……
やばい…
あらためてこの場に二人しかいないことを意識したら急に少し恥ずかしくなった。
やっぱドキドキする…。
「…キレイだったな。花火」
「う…うん!すごく!
よかったね!」
「でもどうする…?すぐ帰る?
今土手に出たらすげぇ人多そうだけど」
あっ…
そう言われてハッとした。
確かに終わったあとはすごい人混みでヤバそう。
人の流れが落ち着くまで待ったほうがいいのかな?
「あ…じゃあちょっと待ってる?」
「…だな。
お前時間大丈夫?」
「大丈夫だよ。あたしは全然…!」



