蒸し暑い空気の中で、雲ひとつない星空の下で、花火大会は滞りなく行われた。
次から次へと万華鏡のように目まぐるしく変わる空の景色に目も心も奪われてしまう。
あたしはアユとずっと手を繋いだまま空を見ていた。
花火がひとつひとつ打ち上がるたびに気持ちも盛り上がって
だけど終わりに近づくほどなんだか寂しくて…
不思議。
このままずっとこうして見ていたいなぁ…って思っちゃう。
花火を見ながらぼんやりと考えた。
アユと…付き合ってみようかな…?
アユとだったらきっと…楽しいかも。
好きになれるかも…なんて。
花火の魔法にでもかかったみたいにどこかワクワクしてた。
すべてがうまくいきそうな、そんな予感がして…



