【完】いいかげん俺を好きになれよ


ーーパァン!!



するとその時大きな音がして…



「あっ…」



一発目の花火が夜空に打ち上げられた。


思わず二人して見上げる。



ちょうど花火大会が始まったみたい。

茂みの中にいてもあたりが熱気に包まれていくのがわかった。


遠くから聞こえる歓声ーー。



それから二発、三発、四発…続けてどんどん大輪の花が咲く。



「うわぁ…キレー…」



なんだかもう別世界にいるかのような気分で、気がついたらまばたきするのも忘れて見とれてしまっていた。



「キレイだな…」


「…ほんとに。ここ特等席だね!」


「だろ?」



そう言って笑うアユの笑顔がまぶしくて。


アユもやっぱり花火見て感動したりするんだなぁ…。


花火と同じくらい笑顔もキラキラして見える。



だからあたしも笑顔で返した。



「うん、よかった。今日来れて。

誘ってくれてありがとね」



素直にそう思えたから。



そしたら繋いでた手をさらに、ぎゅっと強く握られた。



「じゃあ来年も誘ってやるよ」