【完】いいかげん俺を好きになれよ


そして迎えた放課後ーー



お互い電車通学のあたしたちは、いつものように学校の最寄駅から電車に乗って、アユの家の最寄駅で降りた。


あたしとアユは中学は違うけど家はそんなに遠くない。


家と家をチャリで行き来できるくらいの距離で、あたしの家はアユより一駅先にある。



アユの家は静かな住宅街の中の一軒家で、けっこう立派な家。


お父さんは現在海外赴任中らしく、未だにあたしは会ったことがない。



「おじゃましまーす…」



そろーりと玄関から中に入ると、家の中は暗くて人の気配がなかった。



「あれ?誰もいない?」


「…いない。姉貴最近帰って来ねぇから」


「そっかぁ…」



アユのお姉さんは今大学生で、有名大学に通ってる超美人さん。


だけど最近は彼氏の家に入り浸り気味であまり帰ってこないんだとか…(笑)