【完】いいかげん俺を好きになれよ


あたりは日が暮れかけていて、空はほんのりとオレンジ色だった。


あたしたちは駅までの道をゆっくりと歩いて帰る。



アユとは歩いてる途中何度か、わけもなく目が合った。


目が合うとなんか…やっぱり照れ臭くて。


だけどもうそらしたりしない。


にっこり笑って返すと、アユも少し優しい顔になる。



「なんか腹減った」


「あ、ウソ!あたしも…!」


「…食って帰る?」


「うん!じゃあ久しぶりにあそこ行こうよ」


「ラーメンな」


「そうそう(笑)」



そしてまた帰り道にいつものラーメン屋で、二人同じラーメンを食べた。


もちろんワカメはいつも通りアユが食べてくれて(笑)


あたりまえのような日常が、少しだけ前より特別に感じた。


今さらのように大切に思えた、そんな一日…。