急にそんなこと言われて、さらに驚く。



「え、だから今日は…」


「そうじゃなくて…なんなのお前、今日」



…え……



「すげぇよそよそしいし、今だってろくに目合わせねーし、俺のこと避けてばっかだろ」



…う……

やっぱそう思ってたんだ…


やばい、何も言えない…。



「そんなに俺の気持ち迷惑だった…?」



…どきん……。



そう言ってあたしを見つめるアユの瞳はとても悲しげだった。



あぁ…

たぶんきっと、今日一日であたしはたくさんアユのことを傷つけてしまったんだろう…


どうしよう…

わかってたのに……



なんでもっと普通にできなかったんだろう。

避けちゃったんだろう。


アユの顔見て今更ながら自分の態度を反省する…。



「ち…ちがうよ…!あの…

ごめんね、あたし…」


「もういいわ」



…だけどもう遅くて。



あたしが言い訳をする前に、その言葉は遮られてしまった。


アユは下駄箱から革靴を取り出してバン、と下に放る。