すると絵里は突然ニヤリと笑ってあたしの顔を覗き込んだ。
「それよりさぁ、どうだったー?ファーストキスは…?」
「…はっ?//」
「だって初めてなんじゃなかったっけ?
今井先輩から死守したって言ってたもんね?美優」
…う……//
そう言われてみれば、そうなんだ…。
あたしはなんと、貴重なファーストキスを友達に奪われるという…
「…どうって…いきなりすぎてよくわかんなかったよ!
だってまさかあのタイミングで……って、思い出させないでよ〜!!///」
「あははっ!ドキドキした?」
「した…っしてないっ!!//
わかんない!!やだもうっ!///」
恥ずかしくて真っ赤に火照る顔を両手で押さえ込んでしまった。
ダメだもう思い出すとドキドキして…
別にアユのこと好きとかそういうわけじゃないのに、キスされたことが自分の中で衝撃的すぎてずっとずっと頭から離れなかった。
「やだ美優照れちゃって可愛い♡」