次の日、あたしは学校に着くなり絵里のいるD組までダッシュで向かった。
とにかく自分の教室に居たくなくて。
恥ずかしくて気まずくて、とてもじゃないけどアユとまともに話せる気がしない。
だから、アユと顔を合わせる前にどこかに身を隠さなきゃ…!
そんな思いでいっぱいだった。
下駄箱から廊下からキョロキョロ不審者のごとくあたりを見回して、ようやく辿り着いた絵里の机…。
「はぁ〜っ…」
「おはよ、美優。
なにすでに疲れてんの…?」
絵里があたしを見るなり苦笑いしてる。
「だ、だって…見つからないように…」
「歩斗に?」
「うん…//」
そう答えたらブブッ、と思いきり笑われた。
「あははっ!もー意識しすぎ!!」