何を言われるかと思ったら……
「…えっ…そうなの?」
あたしは少しだけホッとして、アユを再び見つめ返す。
…といってもいまだに手を握られてるから心拍数おかしいんだけど。
「お前が俺のこと友達としか思ってねーのくらいわかってるし」
…あ…ウソ……
さすがアユ。わかってるんだ……
「ご…ごめん……//」
「だから今すぐ付き合えとか言わない。
今まで通りでいいから」
そう言われてさらにホッとした。
正直今のあたしには一番ありがたい答えだ。
するとアユは握っていた手を離して、今度はあたしの頭の上にそっと置いた。
…ドキ。
そして顔を近づけて、覗き込むように見つめる…。
「そのかわり……
今度から俺のこと男として見ろよ」