俺は毎日、病院の窓から見える枠の中に収まった樹木の枝に群がる雀だけを見て過ごしている。

もう必要のない人間の言葉も忘れてしまった。

想い出すのは、幸せだった彼女との日々だけだ。





それが俺の全てだったから。