「え?何?
150年後?
りったんたちの
卒業記念ムービーじゃないの?


そうだな。うん。
沙羅は、
可愛いがもっと増えてるといいな。

や、平成の女の子が
一番可愛かったとか言われたいかも。笑」


くるくるに巻いた髪を
踊らせてその女の子は笑った。


「ほら、これ、
りったんがくれた
ネコネコのチークだよ?
毎日つけてる。

え?
そうだな。
要くんを支えて、いい奥さんになって、
それから…

やっぱり可愛いをいっぱい作りたい!」



君島堀 沙羅、旧姓 西園寺。

彼女は、のちに
君島堀の代表のパートナーとして、
世界のマダムの憧れとなる。

その美的センスは、
世界にも影響を及ぼし、
今も美容界に数々の伝説を残す。