「うちのホテルがないからよ。」 翠さんは、そう言って、 仁王立ちをした。 「だったら、他のホテルでいーじゃん。 俺、畳は新品以外はダメなんだよね。」 要くんが足を掻いた。 「ダメよ! ライバル企業のホテルなんて 絶対泊まらないし、 泊まらせないからね!」 翠さんは、 拳を立てて言った。 女の子三人、 男四人、 先生二人に分かれて、 それぞれの部屋に 自分たちで荷物を入れた。