その日は、 常に、 桜子さんと僕の間に 必ず要くんがいた。 勉強するときも、 休憩するときも、 トイレに行くときも、 要くんは、何故か僕についてくる。 そして、 昼食をとる今も、 わざわざ真ん中に陣取っている。 「理太さま、 どちらをお取りしましょうか。」 つ、強いな。 桜子さん。 今まで黙っていた 桜子さんがアクションを起こした。