ケータイ小説 野いちご

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野いちご10周年記念コンピレーションアルバム『ずっとずっと、大好きな君のそばで。』

野いちご10周年記念コンピレーションアルバム
『ずっとずっと、大好きな君のそばで。』
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野いちご学園の新着投稿

    • 憧れの先輩
    • お昼休み
    • 告白

    「外回り終わりですね」
    私は重い営業鞄を抱え直した。

    「メシにするか」と腕時計を見ながら先輩が言う。

    入社した時から先輩はずっと私の教育係だ。たまに他の女子社員から嫌味を言われることもあったが、庇ってくれるのはいつも先輩だった。

    尊敬はしている。でも恋心かと聞かれたら答えに困ってしまう。

    私は…

    先を歩いていたはずの先輩が、私の腕を掴んだ。
    鼻先ぎりぎりを、クラクションを鳴らしたトラックが通り過ぎた。

    呆れたため息。

    「…すみません」
    謝った私の髪を、大きな手がくしゃっと撫でた。

    「全くお前は…」
    先輩は言い掛けて、私に何かを握らせた。

    「鍵。お前を一人にする方が不安だわ。ま、俺の心配解消って事で」

    「はあ?」

    「24時間体制で指導してやる」
    「え?」

    「鈍すぎ。好きって言ってんの。俺から離れんな。わかったな、新人!」

    先輩は顔を真っ赤にして、私の手を握った。

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    • 先生
    • お昼休み
    • 屋上
    • 壁ドン

    私はいつも屋上で予鈴まで昼寝をしていた。

    もちろん、人が他にいたらしない。

    今日みたいに。

    「どうしてこんなとこにいるんですかぁ、先生」

    先生と呼ばれた相手はいつもと変わらない笑みを浮かべる。

    「えー、僕も結構ここには来てるんだけどな〜」

    「…今みたいな時間に?」

    嫌な予感をしながらも尋ねると案の定、頷かれた。

    「…寝顔。見ました…?」

    「ああ、ごめん。…嫌だった?」

    言うと、何故か先生はこちらへ近づいてくる。

    恥ずかしさで悶絶しているうちに、彼を目の前にまで接近を許してしまっていた。

    「っ……な、なんですか」

    驚いて後ずさると、先生も来るので退路がなくっていく。

    「ね、どうして恥ずかしがってるの?」

    とうとう詰んだとき彼は壁に片腕をもたれさせると、覗き込んできた。

    「どうして?」

    あまりにも甘い声音に、私はたまらず逃げ出してしまった。

    「あーあ、残念」

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    • 幼なじみ
    • 放課後
    • 家の前
    • 壁ドンからの告白

    私は、高校2年生。名前は有菜。私には、2歳年の離れた幼馴染みの男の子がいる。名前はマサト。

    「よっ、有菜、今帰り?」

    「マサト、有菜って呼び捨ては・・・」

    「別にいいだろ?幼馴染だし」

    「そう言う事じゃ無くて!」

    昔はお姉ちゃんって呼んで可愛かったのに・・・

    「うるせーな、来年有菜の高校に入って有菜の彼氏になるつもりだから」

    そう言って、壁際まで追い詰められた。

    「マサト?」

    まだ、気付かないのかよ?」

    怒ったマサトに。

    「何言ってんのかわからない」

    「ハァー」

    思いきりのため息。

    ドン!

    「好きだって言ってるんだよ!」

    いきなりの壁ドンからの告白、マサトの真剣な顔に

    私は、胸キュンしました。

    開く閉じる

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感想ノート

あの夏の光の中で、君と出会えたから。 (汐見 夏衛/著)

スターツ出版文庫『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』のラストシーンに続く後日談です。

  • あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。を前に本屋さんで見つけて購入し、話に惹かれて後戻りが出来ず、1日で読み終わってしまったのを今でも覚えています。
    何度も読み返しては号泣してしまって家族に引かれていました(笑)
    そんな大好きな作品に続編があると知り、すぐに野いちごをインストールして
    また1日で読んでしまいました(笑) 今回も最高でした。夏衛先生の本、ハマってしまって発売されている本を全て購入してしまいました(笑)最新刊、楽しみにしています!!

    れーな.   2019/06/18 17:41

  • 初めまして!
    いつも汐見さんの作品を読ませていただく度に大号泣しています。
    「夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく」で初めて汐見さんの作品を読ませて頂いてから大ファンで「だから私は、明日のきみを描く」に続いて、やっと見つけた「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」も今回読ませて頂きました!
    正直で真っ直ぐな百合と、いつも優しく穏やかな彰のやり取りに毎回心が温かくなりました。
    特攻隊員目線のリアルな気持ちなどが書かれていて胸が痛くなる場面もありましたが、過去に日本で本当に起きていたことなのだと改めて実感しましたし、戦争とはこんなにも人1人の命を軽く扱ってしまうものなのだと悲しく思いました。
    最後の方の、彰を見送る場面や特攻資料館での手紙の場面では涙が止まらず、とても感動しました。
    私はまだ高校生ですが 私と変わらないくらいの男子が命を懸けて繋げてくれたこれからを大切にしたいとこの作品のおかげで思えました。
    読み終わった後にあとがきで続編があると知り、さっそく読ませて頂きましたが、続編では百合が"戦争"を語る場面で 心が じわぁっと熱くなり、また本作と一緒に読み返したいと思っています。
    いつも汐見さんの作品には心を動かされ、私にとって 心が辛くなった時にそっと帰れて心を浄化できる存在ようにもなっています。
    綺麗事ばかりを書くのではなく、共感できる苦しみなどもリアルに書かれているので、読む度にその都度、新しい感情が生まれるのを楽しみに読ませて頂いています!
    いつも素敵な作品をありがとうございます!
    汐見さんの作品を読ませて頂けて本当に幸せです!これからも応援しています!

    purplelove   2019/04/14 01:00

  • あの花は私が初めてスターツ出版文庫に出会えた作品でした。
    何故かわからないけど、すごく惹かれて、気がついたら手に取っていました。
    すごく面白くて、今回もこの続編を見られて本当に嬉しいです。
    面白かったです!!

    くりあぱいん   2018/12/23 12:15

  • 「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」を読み、最後のあとがきで続編があることを知りました。
    どちらの作品もとても感動しました!!
    人物の感情や、その場面の風景などが言葉から想像できて、自分が本の中に入ったかのように、読みいってしまいました。
    汐見さんの作品がとても大好きです!
    これからも頑張ってください!
    応援しています!!

    KEI626   2018/10/20 20:23

  • あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。も読みました!もうラストが感動して感動して泣きまくってしまいました!気になって続編を読んでみると素晴らしくって最高です!!(^^)!
    百合の真っ直ぐな気待ちがいいと思いました。
    素晴らしい作品でした!
    これからも頑張って下さい!すごく応援してます!

    星空0505   2018/06/17 22:45

    お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
    あの花~とあの夏~の両方を読んでくださり、とても光栄です。
    成長した百合の姿までご覧いただけて嬉しいです。
    温かいご感想ありがとうございました!

    作者からの返信 2018/09/03 13:05