車で密室。ふたりきり。無防備な姿。



ヤバい、これ結構くるわ。



俺は相川の上に乗り、唇を奪おうとする。



そして唇が触れるまであと数センチのところで、




「おまたせ。っておまえ……」




佐野が戻ってきた。




俺は急いで相川から離れる。





「なーに、寝込み襲おうとしてんだよ。思春期だな。」




佐野は車に乗り込みながら軽快に笑う。