「香織ちゃん、勉強教えーー」 「却下。」 秒殺だ。ってかそのまえに私最後まで言い終わってない…… 「なんでっ!香織ちゃんのバカァ!」 「はいはい、私バカだから教えてあげられないの。ごめんね。」 テキパキと机の中の教科書を整理しながら言う香織ちゃん。 「うぅ……薄情者……」 「私だって行きたい大学あるから勉強しなきゃなの。ごめんね?」 今度は心のこもった謝罪をされて何も言えなくなる。 そして私の返事を聞く前に香織ちゃんは勉強をし始めてしまった。