「じゃあさっさとここを探して、次はすぐそこにあるトイレ行こっか。
3階男子トイレってかいてあったけど…」
「こんな時に男子トイレも何もないでしょ!
あたしたちは別に用を足しに行く訳じゃないんだからさあ」
ま…それもそうだよね。
3人で調べた方が早いし。
「おい!見付けたぞ!」
「あ、はいはーい………。
……………?」
配膳室内のエレベーター付近から聞こえた悠人くんの声に振り向いた瞬間、何か悪寒のようなものを感じた。
違和感ってよりも、嫌な予感って言った方が正しいかな。
「…………少し静かにして……」
小声でそう言って、耳を澄ませる。
集中して外の音を聞き取ると微かに……
「………い………目……ちょーだい…」
!!
やっぱり!
どうしよう、こっちに近付いてきてるような気がする!



