わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜





「あのね望絵、さっき先生を…その、こ、殺したやつは…『あの子』って言うんだけど、耳が良くて目が悪いの」

「………?紙に書いてあったよね…?」

「うんそう、それ。
だから音をたてないで。
音さえたてなければ大丈夫だから」

「…………わかった……」

「それと、『この子』って言うのもいるの。
『この子』は人を騙して『あの子』を呼ぶらしいけど、私たちはまだ見たことがない。

説明少ないけどわかった?」

「………」


無言でコクコク頷いた望絵を立たせて、お待たせ、と悠人くんに声をかける。


とりあえずはこれくらい説明すれば大丈夫だろう。


むしろ私もこれくらいしか知らないし。


「今は配膳室に向かってる途中。
放送室で見付けたあの紙に書いてあったからね」

「………うん」


涙を拭いた望絵が歩き始めた悠人くんの後を追う私の横に並んだ。


涙は止まったみたい。


あとは…朱里さんと桜ちゃん、歩、狛くん。


朱里さんと桜ちゃんは4階を調べてるんだっけ。


歩は…『あの子』に追いかけられて走っていったのを見たし…悠人くんと会ったときも追いかけられてたんだよね?


大丈夫かな…?


運良く音をたてずにやり過ごせてればいいんだけど…。


狛くんは………あれ?


全く情報がない…。


昇降口で別れて、そのまま…どこ行ったんだろう…?