教室でしょ…。
あるのは机と椅子、教卓に黒板に水道…掃除用具入れにロッカーに………ん?
そうだ、ロッカー!!!
ロッカーなら出席番号順に並んでるし、すぐわかるのに!!
小走りでロッカーに向かった私は、バン、とロッカーを開けた。
「あった!!」
出てきた、くまのぬいぐるみ。
これを持って、図書室に戻ろう。
悠人くんに裂いてもらわなきゃ!
持っていたシャーペンを胸ポケットに入れ、ぬいぐるみを抱き上げた。
そのまま教室を出て廊下を走り、階段を降りる。
皆は何処にいるんだろう…?
不安になるくらいに静かだ。
まさか、また誰か死んでたりしないよね?
いや…悲鳴も聞こえないし…大丈夫だと信じよう…。
カラカラ、と微かな音を立てて図書室の扉を開け、中に入る。
「悠人くーん…?いるー…?」
小声で呼び掛けると、図書室の奥の方で影が動くのが見えた。
良かった、ちゃんと待っててくれたんだ。



