「………ってことはあれか?
『この子』自体は危害を加えてくるわけじゃないってことか?」
「まぁ…多分そうだよね。
『この子』に騙されないように合言葉を決めるってのも良いかも」
「あぁ、確かに!
例えば…『何?』って聞いたら用件の前に『人間』って答えるとか?」
「ぷっ、何それ!
良いかもしれないけど、それを成り済ました『この子』に教えちゃったら意味無いね」
「………あー……ダメか」
なんで咄嗟に思い付いた例えが『何?』のあとに『人間』って答える、なんだろう。
面白くてこんな状況でも笑えるなんて逆にすごいよ。
悠人くんって面白いなぁ。
歩が一緒にいたがるのもわかるかもしれない。
毒舌なんて、だれが言ったんだか。
「なあ」
「ん?何?」
「人間。で、次どこいくんだよ」
「っ、あははっ…!」
早速使ってるし!
これで悠人くんだけは見分けがつくかもしれないから、良いんだけどね。
いちいち笑ってたら身が持たないかも。



