わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜




「そして技術室でまたぬいぐるみを見付けて、『あの子』について知ったの」


『あの子は耳がいい。だが目が悪い』


その紙をまじまじと見た悠人くんが、やっと合点がいったように息を吐いた。


「なるほど…じゃあその『あの子』ってのに会ったら音をたてなけりゃいいんだな?」

「うん、そう言うこと」

「わかった。
…………さっきの紙に図書室ってあったよな?
じゃあここにもぬいぐるみがあるってわけか。
探すの、手伝ってやるよ」

「えっ?」

「……………なんだよ」

「あ、ううん…ありがとう…」


びっくりした……。


まさか手伝ってくれるとは思わなかった。


知らなかっただけで、本当はいい人なんだなぁ…。