「…………………っ」 背けていた目を、バッと一気にそちらへ向ける。 あるだけの勇気を振り絞っての行動。 「…………うっ………!?」 パッと見たとき、それがなんなのかはいまいちわからなかった。 だけど、頭が少しずつそれを理解して…。 完全に理解し終えてから、私はその場で脱力した。 ………気持ち悪すぎて、逆に目を離せない。 何故ならそこには……… 血塗れの、渡辺先生がいたから。