わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜





「?また紙?
えーと………」


望絵が紙を開こうとしている間、私はぬいぐるみをさらに漁る。


ぬいぐるみに詰められた綿をまさぐる指に、コンと何かがあたった。


…………折り畳み式のナイフ…?


黒くて、普段は目にすることもないであろうそれ。


まさかの時の防衛手段として…持っておこうかな。


「『幽霊には触れるな』だってさ。
幽霊とかまだ見てないよね?」

「!」