わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜



とにかく、ぬいぐるみの中を確認しなければ。


何かぬいぐるみを破けるもの…。


………仕方ないか…包丁を使おう。


見た感じ結構しっかりしたぬいぐるみだから、女子の私たちには素手で破くなんて出来ないだろう。


「わっ!!
び、びっくりさせないでよ芽衣!
本当にポルターガイストが起こったかと思ったじゃん!」


包丁を持って望絵に近付いた私を見て、ぎょっとしたように声をあげる。


「しょうがないでしょ?
ほら望絵、それ貸して?」


おずおずとそれを差し出す望絵からぬいぐるみを受け取る。


………ごめんね、くまちゃん。


若干躊躇いつつも、くまのぬいぐるみに包丁を近付ける。


思いきってお腹の部分を裂いてみると、中からは下駄箱から出てきたのと同じような紙が出てきた。