とにかく、ぬいぐるみの中を確認しなければ。
何かぬいぐるみを破けるもの…。
………仕方ないか…包丁を使おう。
見た感じ結構しっかりしたぬいぐるみだから、女子の私たちには素手で破くなんて出来ないだろう。
「わっ!!
び、びっくりさせないでよ芽衣!
本当にポルターガイストが起こったかと思ったじゃん!」
包丁を持って望絵に近付いた私を見て、ぎょっとしたように声をあげる。
「しょうがないでしょ?
ほら望絵、それ貸して?」
おずおずとそれを差し出す望絵からぬいぐるみを受け取る。
………ごめんね、くまちゃん。
若干躊躇いつつも、くまのぬいぐるみに包丁を近付ける。
思いきってお腹の部分を裂いてみると、中からは下駄箱から出てきたのと同じような紙が出てきた。



