わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜




「すごい!
すごいよ望絵!!
本当だ、気付かなかったよ…!」

「へへん、もっと褒めても良いんだよ?」

「あー…いや、もういいや。
望絵ってすぐ調子乗るし…」

「えっ………」


ガーン、と絵に書いたような落ち込みかたをする望絵。


それとは対称的に、私は嬉しさで笑顔になる。


じゃあ、ここを順に調べていけばいいのかな?


ここから一番近いのは…家庭科室。


「家庭科室!
家庭科室の番号は……」


そこまで言いかけて気付く。


家庭科室?


家庭科室…って、下駄箱とかロッカーとか、そう言うの無くない?


足を止めて紙を確認する。


「…………あ。
家庭科室に番号なんてないじゃん」


番号が書いてあるのはどうやら下駄箱と教室だけらしい。


他は…やっぱり自力で探せってことか。


1歩前進したと思ったんだけどなぁ。


はぁ、とため息を吐いて、私と望絵は家庭科室を調べるべく、移動を始めた。