わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜





「どうして誰もいない…!?
まさか本当に幽霊だとでも言うのか!?」

「はっ…だから最初からそういってんだろジジィ。

物分かりの悪い頭だなぁ、腐ってんじゃねーのか?」


なんだか無理矢理笑っているようにも見える悠人くんが、いつものように毒を吐いた。


「悠人…!
お前、いつもいつも先生に向かってそんな口をきいて…!
許されると思っているのか!!」

「わー!ごめんなさい!!
悠人、悪気はないんです!!
ただ正直なだけでっ!」

「………歩、それはお前もそう思っていると解釈してもいいんだな…?」

「げっ…しまった…」

「歩ぅぅー!!!」


…………全く。


誰が子供なのかわからなくなってきている。


確かに信じられなくて焦っているのはわかるが、そんな簡単な挑発にのるなんて…本当に先生??


朱里さんも、やれやれとその様子を見ている。


桜ちゃんと望絵は、ポカーン…って感じ。


呆れるしかない。