「ちょっと待ってよ佐久間ちゃん!
私たち、何をすればいいの!?」
桜ちゃんがヒステリックに叫ぶ。
スピーカーは…答えない。
「と、とりあえず放送室だ!
犯人は放送室にいるはずだろう!?」
まだ佐久間の存在を認めていないであろう先生は、放送室のある方へどすどすと歩いていった。
「違う…放送室なんかにいるわけねぇよ…
あれは絶対佐久間だ…!」
「まぁまぁ…とりあえずは先生についていこうよ」
頭を抱える悠人くんを支え、励ますように言う歩だけど…心なしか、声が震えている。
二人は先生の後についていった。
「………桜。私たちもいくわよ。
これが悪戯か本物か、確認する必要があるわ」
「う、うん…」
さらに、朱里さんと桜ちゃんが後に続く。
「………どうする?
あたしたちも行く?芽衣…」
「…………まぁ…それ以外やることもないし…行くしかないよね。
あの、狛くんは…」



