『ゲームを考えるのに時間がかかって、あれから一ヶ月くらいたっちゃった。
だからもうみんな知ってるよね?
ここで死んだらどうなるのか』
それぞれが、ごくりと喉を鳴らした。
ここで死んだら………。
わかってる。
でも…あまり考えたくない。
「…………仮にここを異空間とすると、ここで死ねば現実でも死ぬってことね。
理解したわ…佐久間。
それで?
ゲームに勝つには何をすればいいのかしら?」
朱里さんは、冷静に答えた。
友達に恨まれている。
その事実を知っても動じない朱里さんを……私は怖いと思った。
『………朱里まで…
仕方ない、かぁ。
じゃあ言わせてもらうね。
一回しか言わないから、よく聞いてね…。
勝利の条件は、私を納得させることだよ』
ブツッとスピーカーから音が聞こえ、恐らく放送が切れたのだと予想できる。
それにしても…納得………?



