わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜



『本来助けてくれるはずの立場…渡辺先生と、芽衣ちゃん。

あ、望絵ちゃんはついでね?
芽衣ちゃんと仲良かったから…まあ人数的な問題で』

「な、何それ…」


望絵は顔を白くした。


私は…何も言えない。


本当の事だから…。


『えっと、あとは…転校生かな?
君は、なんとなく。ごめんね』


狛くんはその声に、何も答えなかった。


表情にも出さず、ただ放送を聞いているだけ。


『あ、なんかところどころ敬語外れちゃってるし…もうやめちゃっていっか。

なんとなくゲームの司会者って敬語な感じしたからそうしてたんだけど、めんどくさいね。


じゃあ説明再開するけど、まず1つ確認。

今君たちの後ろにある生徒玄関の扉、開かなくしてあるんだけどわかる?


………あぁ、初めてだからなに言って良いのかわかんないや…。

前の5人の時はこんなことしなかったから…』


最後の一言で、なんとなくわかった。


5人…いじめていた、明美さんたちの人数とぴったりだ。