わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜




何かあったのだろうか?


それに…佐久間さんと知り合いだったの?


「わかった!
お前が佐久間なのはわかった!!」

『そう?良かった…けど…
悠人……私のこと苗字で………


ゲホゲホッ!んんっ、なんでもない!



えぇと、これで私が佐久間詩野なのはわかっていただけたと思います。

皆さんを呼び出したのは、復讐のためです』


「な…!?さ、佐久間!
お前ががどうして生きているのかはわからんが…先生まで巻き込むのはやめなさい!

くだらないことをするな!」


『いいえ、生きてません。
私は死にました。

だから、恨んでいます。

幼馴染みで仲が良かったのに、いじめられた瞬間から見て見ぬふりを始めた悠人。歩』


「「…………!」」


明らかに、二人の表情が固くなったのがわかった。


………幼馴染み?


佐久間さんも…幼馴染みだったの…?


『高校に入ってからいつも一緒にいたのに、私を助けてくれなかった朱里、桜』


「「………………」」


下を向いて、俯く二人。


仲…良かったんだ。


佐久間さんのいじめが始まったのは2年生になってすぐ…つまりクラス替えで同じクラスになってからすぐだったから知らなかった。


ぎゅっと、桜ちゃんがポケットから取り出したストラップを握った。


それを見て、朱里さんもポケットから同じものを取り出す。


もしかして………3人で買ったお揃い…なのかな。