わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜




そして―――無言で壁に背を預け、腕を組んでいる狛くん。


皆、こんな時間まで何をしていたんだろう?


そう思った時だった。


ザザッ………


「!!」


真上にあるスピーカーから、また音が聞こえた。


今度は何…?


『皆そろったみたいだから…改めて。

私の名前は、佐久間詩野(サクマシノ)です』


「えっ!?」

「………はぁ?」


桜ちゃんと悠人くんが、同時に声をあげた。


桜ちゃんは酷く驚いた様子で、悠人くんは冗談はよせよ…と呆れている様子で。


「あのなぁ…俺はあいつの骨を見てるんだぜ?
それなのにこんな放送、信じられっかよバーカ」


ケッと唾をはく悠人くんに、声の主は笑った。


『ふふっ…信じられないのはわかるよ、悠人。
じゃあ私しか知らない悠人の秘密を言ってあげようか?

えっとねー…悠人は6歳の時に、私の部屋で私にー…―――』

「―――うわああああぁぁあ!!?」


放送の音をかき消すようにいきなり叫びだした悠人くん。


6歳の時………?


それに骨を見てるって…。