わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜




「まあいいや。
それで、朱里ちゃんは悠人から全部聞いてるんだよね?」


「えぇ。『あの子』のことも、『この子』のこともね」


「それで…」












ザザザ………










ふと、スピーカーからノイズ音が流れる。


すごく、嫌な予感。


狛くんか望絵がゲームクリアしたってならいいんだけど。


なんだか、そうではないような気がして。


全員が話をやめて、スピーカーに耳を傾けた。










『―――はーい、お知らせしまーす』



さっきまでの暗い声とは一転、普通の声でスピーカーはしゃべる。


嫌だ。


聞きたくない。


聞いちゃダメだ。



本能が、そう叫んだ。




『望絵ちゃんが、たった今ご逝去なされました。
死亡者数が増えちゃったね。


あと、クリアしてないのは3人。
頑張ってー』



ブツリ。



頑張って、だけが何故か棒読みで、なんだか力のない放送。


私は、その放送の意味を理解できない。