わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜





「俺は…悲しかった。後悔した。
それは悠人も同じだったと思う。

俺ら、お葬式に行ってさ…骨をみたんだ。
そしたら、本当に死んじゃったんだなぁって、実感して。

二人とも、号泣したんだ。
俺も悠人も、あいつのこと大切に思ってたから…助ければ良かったって」



思い出したのか、歩は目を押さえて顔を隠した。


泣いているんだろう、最後の方の声が震えた。



「わ、私も…悲しかった!
私と朱里ちゃんは、二人ともいじめられるのが怖くて、なんにも言えなかったけど…。

それでも、佐久間ちゃんのことは大好きだったんだよ。

何度も助けようとしたのに、下手に刺激していじめがエスカレートしたらって、結局何も出来なくて…ごめん…!
ごめんね…」


桜ちゃんも、涙を流しながらそう言った。


やっぱり、二人とも…ううん、朱里さんと悠人くんも入れて、四人とも。


悲しかったんだよね。


助けてあげたかったって、後悔したんだよね。


「………それならさ…。
結局、佐久間さんは一人じゃなかったんだよね。
ねぇ佐久間さん。
佐久間さんをここまで思ってくれる人たち、いるよ。
佐久間さんはそれでいいの?

大切な人たち、傷付けてもいいの?」