わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【後編】〜




「なんか私ね、『あの子』に襲われて死にそうになったんだけど。

その時パニックで細かいことは覚えてないんだけど、大雑把に言うと謝ったんだ。
だからそれがゲームクリアの条件だったりするのかなーって」


「…………………」



私が言うと、二人は沈黙した。


歩も桜ちゃんも、何かを考えているようだ。



そして、先に口を開いたのは…。



「ごめん、佐久間。
幼馴染みなのに助けてやれなくて。
俺…本当に後悔してる」



歩だった。


歩は謝った。


だけど、いつまで経ってもスピーカーがしゃべることはなくて。


「……うん、違うみたいだね。
芽衣ちゃん、他に何かしなかった?

些細なことで良いよ。
他に何か、特別なこと…」


あぁ、なるほどね。


歩は本当に謝った事がゲームクリアのトリガーだったのかを確かめたのか。


でも、違った?


ほか…他に私は…何をしたんだっけ…?