「咲〜〜〜っ!」 下の階から、お母さんの大きな声が聞こえてきた。 お母さん、お願い…もう少し寝かせて…。 あれ…まだこの時間なら、寝ていてもお母さんはあたしを起こすために呼んだりしないのに。 なんでだろ…? 「爽太くんが来てるわよ〜!早く起きなさい!」 お母さんの今の言葉で、一瞬で目が覚めた。 同時に、ベッドからがばっと起き上がった。 「…え、爽太?」 も、もう来たの!? ていうか、本当に来たの!?