ただの幼なじみじゃいられない!




「………。」



図星で、思わず言葉を失った。


俺って、そんなにわかりやすかったのか。


いや、違うな。


雄哉の勘が鋭いんだ、やっぱり。


俺がポカンとした顔で雄哉を見ていると、雄哉は俺の背中をバシバシと叩いた。



「ま、頑張れよ!咲ちゃんはお前がずっと好きだった子だもんな!」


「…サンキュ。」



そうだよ。


ずっと、ずっと咲のことが好きだった。


叩かれた背中がじんじんと痛むけど、雄哉に応援してもらって気持ちが改めて前向きになった。