「あっ、爽太!遅かったじゃん、なにやってたんだよ?」 教室に戻ると、もうすでに昼食を食べ終えていた雄哉が不思議そうに俺を見た。 …昼を食べる気にもならない。 「別に、なんでもねえ。」 無愛想にそれだけいって雄哉の座席の前に腰を下ろした。 そのまま、机に突っ伏す。 とにかく、なんにもしたくないしなんにも考えたくねえんだよ…。 …でも、やっぱり雄哉は友達だ。 「爽太…なんかあったん?」 俺のおかしい様子に、すぐ気づいてしまう。