なんでか、あたしの肩を支える爽太の大きな手に意識が集中する。 反動で、またあたしは顔が赤くなっている。 「お、おはよ…!」 「咲、顔赤いぞ…熱か?学校行って平気なのか?」 「ごめん!熱はないよ、元気だよ!」 ただ、眠いだけだから。 両手でグーをつくって、元気モリモリ!っていうポーズを見せた。 「ふーんそうか。なら、いいんだけど。じゃ、行くか。」 「え、あ、うん!」 そうだ、爽太と一緒に学校に行くんだ。