「さ、咲…?」 爽太は、当たり前だけど…動揺した様子だ。 …なにやってるんだろう、あたし。 幼なじみに抱きついて。 でも…体が勝手に動いてしまった。 「爽太…あたし、ひとりになりたくない…。行かないで…。」 あたしは、どこまでワガママなんだろう。 さっきも、爽太は助けてくれたのに。 ヒロに言ったあのときの爽太の言葉が、どれだけあたしの救いになったことか。 すごく…嬉しかったよ。 それだけで、十分じゃないか。 けど…それなのに、ヒロのことを思い出すと怖くて…爽太を求めてしまう。