「き、救急車はまだかよ!?」

「もう呼んだよ!!」



けれども、この入り組んだ商店街にこれほどの多く人がいる中で、すぐに救急隊が駆けつけられるかどうか…。



びくん



急におじさんが大きく震えた。

手足が硬直したようになって。

それきり、ピクリとも動かなくなった。


「親父っ…!!」