有馬が熱を出した、あの日から一週間。 突然降ってきた雨の日。 傘は売り切れ、菜美はコンビニの屋根下であまやどりをしていた。 「なんで、突然雨…?」 はぁー…とため息をついた所へ、有馬がビジネスバッグを頭に乗せて走ってくる。 「あっ…」 「あっ…」 二人は顔を見合わす。 「……よ」 「うん…」 そして菜実と少し間隔をあけて、有馬も屋根下に立つ。 手でスーツの雫を落とす。 「傘、売り切れ?」 「うん…タオルも」 「マジか…」 二人は雨空を見上げる。 ヤダ…あの日を思い出してしまう。