「自分だって、デート帰りのくせに…」 「……は?別におまえに関係ねーじゃんっ」 「だったら私だって…」 「なにっ?」 「だから……有馬その人と付き合ってないとか言ってたけど、なんなのそれっ」 「はぁ!?」 「相手の女性に失礼じゃない?中途半端なんじゃないっ?」 ドアの前で、菜実はイライラしながら鞄から鍵を出す。